野球漫画の第1人者 水島新司氏が死去
「ドカベン」や「野球狂の詩」などの野球漫画で知られる水島新司さんが、亡くなりました。本人はホークスファンで、プロ野球の漫画についてはパリーグを描いたものが多かったですが、野球狂の詩などではカープが登場します。そこで調べてみると意外なことが・・・・。
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野球狂の詩 武藤兵吉と水原勇気の対戦
水島氏とカープについて考えてみると、個人的に最も馴染みがあるのは、野球狂の詩ですね。
水原勇気というプロ野球初の女性選手が主人公となる漫画です。ポジションは投手で、セリーグの東京メッツと言う架空の球団に入団し、ライバルとの対戦を描いています。
本拠地は国分寺球場でしたが、これは明らかに神宮球場を模したものでした。
そして、後に水原勇気と対戦することになる武藤がカープの選手として登場します。
水原と武藤に関する簡単なあらすじは次のとおりです。
武藤は、東京メッツの1軍半の捕手で、水原勇気の教育係に任命され、水原と一緒に「決め球」の完成に励みましたが、「決め球」となるドリームボールの完成を見ることなく、志半ばでカープへ移籍することになります。
そして、敵となった水原勇気との最初の対決では、完成したドリームボールが打てませんでしたが、打倒水原勇気に執念を燃やし、ドリームボールを打って引退を決めています。
昔、テレビアニメでやっていましたね。
武藤は、カープにトレードされた直後は、やる気もなく、2軍暮らしでしたが、その後、何かのきっかけで1軍に上がったような気がします。
ドカベン明訓高校は小林幹英の出身校
カープで2軍ピッチングコーチを務める小林幹英氏は、ドカベンの出身高校、明訓高校のモデルとなった、新潟明訓高校の出身です。
小林コーチは、新潟明訓高校が、夏の甲子園に初出場した際のエースでしたが、ドカベンのモデルになった高校が甲子園に初出場ということで、かなり話題になりました。
また、カープ入団1年目の1998年には、「あぶさん」で主人公を三振に取るシーンに登場しています。
高橋慶彦は自身のイラストを家宝に
漫画ではないですが、高橋慶彦氏は、水島新司さんに描いたもらったイラストを披露しています。このイラストは、高橋慶彦自身がベースを盗んでいる姿が描かれており、高橋氏の特徴をよく表しています。
パはホークス、セはカープ
水島氏は、南海時代からのホークスファンで、漫画もホークスを描いたものが多かったのですが、2007年10月17日に放送されたNHKラジオ「きょうも元気でわくわくラジオ」において、パはホークス、セはカープと答えています。
その理由として、「本物の野球球団、一から育ていい野球をしている」だそうです。
2007年といえば、ブラウン監督時代で、順位も5位ですが最下位ヤクルトとは1ゲーム差ですから、ほぼ暗黒時代ですね。しかもオフには新井と黒田が揃ってFAで退団するなど、ファンにとってはつらい時期です。
ただ、水島氏はカープの育成を評価していたんですね。ご冥福をお祈りします。
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