鈴木誠也の獲得合戦が白熱しています
海外からの報道によると、鈴木誠也の獲得を目指すメジャー各球団の熱が上がっており、このままいくと、鈴木誠也の譲渡金へも影響がでそうな感じです。そこで、過去、同様にポスティングシステムを使ってメジャー移籍した前田健太との違いを調べてみました。
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マエケンは2015年オフ 譲渡金24億円で移籍
前田健太は、2015年オフ、譲渡金2000万ドルでロサンゼルスドジャースに移籍します。当時のレートで約24億円にもなります。
カープ球団は、この譲渡金について、キャンプ地、日南市と沖縄市へそれぞれ1億円寄付したほか、地元広島市に対しては、5億円を寄付しています。
広島市では、このお金を広島西飛行場跡地におけるスポーツ広場の整備や原爆ドームの保存などに充てたようですね。
となると、カープ球団には、残り17億円が残ったことになります。
鈴木誠也の譲渡金は10億円か
一方、鈴木誠也については、譲渡金が10億円とも言われています。
これは、鈴木誠也の契約金は総額5000万ドル(約55億円)とも言われていて、そうなると、譲渡金が約10億3000万円、プラス出来高のようです。
マエケンに比べて、非常に低いと感じますが、これは、譲渡金の制度が頻繁に改正され、2018年オフからは、契約金と年俸の総額に応じて日本球団への譲渡金が決まる制度に変更されたためです。
今の制度では、年俸総額(全年俸、契約金、契約解除など)に三段階の比率を乗じた金額の合計額により決定されるもので、これに出来高分が加わることになります。
ちなみに2019年オフに移籍した筒香の場合、2年総額1200万ドル(13億2000万円)契約のため、DeNAに対して240万ドル(2億6400万円)が入りました。
マエケンが現制度でポスティングしたら譲渡金は!?
そこで、もし、前田健太が現制度でポスティングしたら、カープにいくら入るのか試算してみると、契約金(100万ドル) と年俸総額(2400万ドル)の合計が2500万ドルとなり、譲渡金は約5億6千万円となります。
これに毎年出来高分が入ります。最高額であれば、1015万ドルの15%となり、約1億7千万円となります。
マエケンと鈴木誠也では倍の差
つまり、現在のルールであれば、譲渡金は、前田健太が約5億6千万円、鈴木誠也は約10億円と、倍の差が生じることになります。
こうしてみると、やはり大谷翔平が話すように、現段階における日本最高の打者といえるでしょうね。
譲渡金で年俸の元が取れる
ポスティング制度が変わり、譲渡金が低くなったとは言え、報道どおりであれば、カープ球団には10億円、プラス出来高分が入ってくることになります。
鈴木誠也は、2013年、年俸600万円からスタートし、2021年3億円まで上り詰めてきました。この9年間の年俸総額は92850万円となります。
つまり、譲渡金10億円入るだけで、カープ球団が鈴木誠也に支払った年俸総額分をカバーできるので、これは大きいですよね。
カープ球団がマエケンの時と同様に寄付をするのかどうかはわかりませんけど・・・。
また、来年からは鈴木誠也に支払っていた年俸を支払わずに済むことになります。
鈴木誠也がいない来季のカープ
鈴木誠也の去就後については、こちらに書きましたのでよかったら御覧ください。
鈴木誠也が抜けるのは、戦力的にかなりの痛手ですが、メジャーの誠也も見てみたい気もするし、悩ましいところです。
ただ、かつては江藤、金本、新井、丸など、中軸を打っていた打者がFAで他球団、しかも同じセリーグに移籍しました。鈴木誠也の場合、ポスティングなので譲渡金が入ってきますし、NPBに移籍する訳ではなく、他球団の戦力が上昇する訳ではないので、これがベターの選択なのかも知れません。
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