初優勝以降カープ歴代監督の1年目、2年目の成績
今年も前年と同様に苦しい戦いをしている佐々岡カープ。近年カープの監督は1人に5年周期で任せることが多いのですが、1年目と2年目の成績がどうであったのか調べてみました。
1975年から2021年までカープの監督は10名
カープ初優勝時からの監督は古葉竹識から始まり、阿南準郎、山本浩二(1回目)、三村敏之、達川晃豊、山本浩二(2回目)、マーティ・ブラウン、野村謙二郎、緒方孝市、佐々岡真司までのべ10名になります。
1年目で優勝は古葉竹識と阿南準郎
1975年、カープ初優勝のときの監督は古葉竹識ですが、シーズン当初はジョールーツでしたね。わずか15試合で監督を辞任して帰国しましたが、その後を引き継いだ古葉竹識が、ものの見事に優勝を果たします。
1986年、前年2位ながら勇退した古葉竹識の後を引き継いだのが阿南準郎ですね。山本浩二までの繋ぎとも言われましたが、見事に1年目で優勝を飾っています。
山本浩二以降は1年目優勝はなし
1989年、ミスター赤ヘル山本浩二が監督に就任しますが、これ以降、監督1年目での優勝はありません。
次表のとおり、のべ7名の監督の1年目と2年目の成績を比較すると、7名中5名が向上させ、2名が悪化させています。
悪化させた2名は山本浩二(2回目)とマーティ・ブラウンですが、山本浩二の場合、1年目は勝ち越しています。となると1年目、2年目も負け越しし、しかも1年目より2年目の方を悪化させているのはマーティ・ブラウンだけということになります。
氏名 | 1年目 | 2年目 | |
山本浩二(1回目) | 73勝51敗6分(.589)2位 | 66勝64敗2分 (.508) 2位 | 向上 |
三村敏之 | 66勝64敗0分 (.508) 3位 | 74勝56敗1分 (.569) 2位 | 向上 |
達川晃豊 | 57勝78敗0分 (.422) 5位 | 65勝70敗1分 (.481) 5位 | 向上 |
山本浩二(2回目) | 68勝65敗7分 (.511) 4位 | 64勝72敗4分 (.471) 5位 | 悪化 |
マーティ・ブラウン | 62勝79敗5分 (.440) 5位 | 60勝82敗 2分 (.423) 5位 | 悪化 |
野村謙二郎 | 58勝84敗2分 (.408) 5位 | 60勝76敗8分 (.441) 5位 | 向上 |
緒方孝市 | 69勝71敗3分 (.493) 4位 | 89勝52敗2分 (.631) 1位 | 向上 |
佐々岡真司 | 52勝56敗12分 (.481) 5位 | 43勝57敗10分 (.430) 6位 | ? |
達川監督は2年で辞任
上記7名のうち、達川監督だけは2年で辞任しています。1年目から成績を向上させているにもかかわらずです。理由はよくわかりませんが、その後、阪神、中日、ソフトバンクのコーチに就任するものの、いずれも2年で辞任していますので、元々あまり長くやりたいタイプではないのかも知れませんね。
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マーティ・ブラウンと佐々岡真司
という訳で、マーティー・ブラウンと佐々岡真司を比較してみました。ブラウン監督1年目、勝率440で負け越しは17、2年目が勝率423で負け越しは22と5つ悪化させています。
片や佐々岡監督ですが、1年目の勝率は481で負け越しは4ですので、2年目は負け越し9以内に抑えなければ、1975年以降最も非難される監督と言っても過言ではないでしょう。
現在のところ、勝率430で負け越しは14となっていますから、負け越し数を9以内に抑えるためには、残り33試合を19勝14敗でいかなければなりません。
残り19勝14敗であれば、最終成績が62勝71敗10分勝率467(負け越し9)となります。
しかし、ブラウン監督2年目は2007年、カープ暗黒時代です。今とは戦力が違いますからね。
佐々岡監督が続投するためには
御覧いただきましたとおり、歴代の監督のほとんどは1年目よりも2年目の成績の方を向上させています。悪化させた山本浩二監督(2回目)は初年度、勝ち越していますし、ブラウン監督時代は暗黒時代です。
このため、佐々岡監督が続投するためには、1年目よりも成績を向上させる必要があるのではないでしょうか。となると、残り33試合を22勝11敗でいけば、最終勝率65勝68敗10分(489)となり、1年目より向上できます。
これはかなり厳しいですが、佐々岡監督は続投したいなら、これくらいの気構えで頑張ってほしいものです。
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