野村祐輔が再起をかけ始動
かつて、最多勝のタイトルを獲ったものの、その後は下降線をたどり、2021年シーズンではプロ10年目で初めて未勝利に終わった野村が、復活を賭け意欲を見せています。そこでかつて最多勝のタイトルを獲ったカープ投手のその後を交えながら、展望してみました。
|
野村祐輔の最多勝以降の成績
2016年、前田健太が抜けてどうなるかと思われていたカープ先発陣において、前年の5勝から16勝と3倍以上に勝ち星を伸ばし、最多勝のタイトルを獲った野村祐輔ですが、その後はじり貧となりました。
2016年シーズンは、カープが25年振りに優勝したシーズンですが、27歳となり、プロ入り5年目のシーズンとなったこの年、野村は大車輪の活躍でしたね。
ただ、次の年から徐々に成績を落とします。2017年9勝、2018年7勝、2019年6勝、2020年6勝、そして2021年は0勝となります。
昨年も、野村が相手打線を抑えるものの、味方の援護なく降板したりと、勝ち星のチャンスがあったものの巡り合わせが悪かったですね。しかも、次の試合で打ち込まれて2軍落ち。2軍で好投して1軍に復帰するものの、打ち込まれて再び2軍というシーズンでした。
(野村祐輔の主な投手成績)
年 | 登板 | 勝 | 負 | 勝率 | 防御率 |
2016 | 25 | 16 | 3 | 842 | 2.71 |
2017 | 25 | 9 | 5 | 643 | 2.78 |
2018 | 20 | 7 | 6 | 538 | 4.22 |
2019 | 18 | 6 | 5 | 545 | 4.06 |
2020 | 13 | 6 | 3 | 667 | 4.58 |
2021 | 8 | 0 | 4 | 000 | 6.31 |
かつてのカープ最多勝男は
カープの最多勝タイトルホルダーについて、ここ30年の選手を見てみると、九里、大瀬良、前田健太、黒田、佐々岡などが挙げられます。このうち、最多勝のタイトルを2回獲ったのは前田健太です。
ただし、前田健太が1回目に最多勝のタイトルを獲ったのは、プロ入り4年目の22歳のときです。2回目がその5年後、プロ入り9年目27歳のときです。これを置き土産にアメリカメジャーリーグに挑戦しています。
大瀬良は、27歳になる2018年、15勝を挙げ最多勝。その後は2019年、11勝、2020年、5勝と下降線をたどりましたが、2021年は10勝と二桁に復帰しています。
黒田は、30歳になる2005年、15勝を挙げ最多勝。その後は、2006年、13勝、2007年、12勝を挙げアメリカメジャーリーグに挑戦しています。黒田の場合はそんなに成績が落ちていません。
佐々岡は、24歳になる1991年、17勝を挙げ最多勝。その後は、12勝、5勝、7勝、7勝、5勝、5勝、5勝と低迷しますが、32歳となる1999年、最多勝とはいきませんが15勝と復活しています。
以上のとおり、30歳前後で最多勝のタイトルを獲るケースが多いですね。
野村は復活できるか
かつての最多投手は、下降線をたどる時期もありましたが、復活を遂げています。野村は今年33歳を迎えますので、年齢からしてまだまだ復活が可能だと思います。
ただ、カープで最多勝のタイトルを獲った投手の多くが力投型の投手です。野村のように球威ではなく、コンビネーションとコントロールで勝負する投手はどうなんでしょうか。
今シーズンの先発ローテーション
今シーズン、カープの先発ローテーションは、当確が大瀬良、九里、森下、当確に近い選手が床田、残り2枠を、高橋昂也、玉村、アンダーソン、小林、薮田、中村祐太、大道、森などで競うと思います。
野村の場合、この残り2枠を巡る競争に打ち勝つ必要があります。キャンプは2軍スタートですから、ベテランとは言え、うかうかできないですね。
まとめ
以上のとおり、野村を取り巻く環境は厳しいと思います。
ただ、野村のようなタイプはあまりいませんから、チャンスもあると思います。そのためには、腐らず地道でも頑張ってほしいですね。
(良かったらクリックお願いします)↓😄
コメント