公式戦も残り3試合、昨年と比べてみました
クライマックス進出も断たれ、今年の順位も確定したカープ。佐々岡監督は就任して連続Bクラスに甘んじていますが、昨年と比べて内容がどうだったか調べてみました。
2020年シーズンは異例ずくし
2020年はコロナ禍で開幕も遅れ、交流戦も中止、公式戦の試合数も120試合に減らしクライマックスシリーズも行わない異例のシーズンでした。特に、カープが毎年苦手としている交流戦が無かったので、純粋な比較はできないとは思いますが、率を中心に比べてみると、いろいろと見えてきました。
順位は一つ上げるも
まず、順位でいきますと、昨年は5位でしたが、今年は一つ上げて4位と良くなっています。ただ、勝率でいくと、昨年は52勝56敗12分 勝率481.49(負け越し4)に対し、今年は昨日まで60勝68敗12分 勝率469(負け越し8)と悪くなっています。
今年は残り3試合しかありませんが、仮にすべて勝ったとしても、63勝68敗12分 勝率480.9(負け越し5)となります。つまり、勝率でいくとほぼ同率ですが、昨年の方が若干よいです。カープは残り3試合中、2試合はヤクルト戦ですから、苦しいでしょうね。ですから順位は上がりますが、勝率では下がることになり、首位とのゲーム差も離れました。
(前日までの成績)
年 | 勝 | 負 | 分 | 勝率 | 順位 | 首位とのゲーム差 |
2020 | 52 | 56 | 12 | 481 | 5 | 13.0 |
2021 | 60 | 68 | 12 | 469 | 4 | 15.0 |
投手成績、打撃成績はどうか
では、個々のチーム成績を見てみましょう。まずチーム防御率は2020年4.06に対し、2021年は3.85と改善されています。また、与四死球ですが、2020年は1試合平均3.97個与えていますが、2021年は3.82個とこれも若干改善されています。昨年は森下が大活躍しましたが、今年は栗林を始めとするルーキー3人衆、玉村など若手の活躍も目立ちました。
次に打席成績を見ていきましょう。チーム打率は昨年も今年も262で変わりません。ただ、盗塁数は減少しています。2020年は1試合平均0.53個でしたが、2021年は1試合平均0.46と悪化しています。また、2020年の盗塁死が34ですが、2021年は39と悪化しています。
盗塁死39というのは、セリーグワーストの数字です。特に前半は盗塁死が目立ちましたよね。このため、なかなか走らなくなったのではないかと思います。
河田ヘッドは盗塁は数ではないと言っていましたが、機動力を活かしきれたかと言えば?が付くところでしょう。
最後に、守備率ですが、これもほとんど変わらない数字がでています。
年 | 防御率 | 与四死球 | 打率 | 盗塁 | 防御率 |
2020 | 4.06 | 476(3.97) | 262 | 64(0.53) | 984 |
2021 | 3.85 | 535(3.82) | 262 | 65(0.46) | 985 |
まとめ
以上のとおり、今年の順位は4位と、昨年から1つ上がりましたが、勝率も、また首位とのゲーム差も悪くなっています。また、チーム防御率は改善されているほか、チーム打率も昨年と同様好調を維持していますが、盗塁数などは悪化しています。
つまり、個々の選手の能力はまずまずですが、それを使いこなせていない采配に、課題があると言えるでしょうね。
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